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Kota Nakagawa,

Querflötenspezialist

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音楽と芸術と人生。

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フリッツ・ルッカー

  • 2013年7月5日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年8月30日


私の好きなフルーティストに故Fritz Rucker(フリッツ・ルッカー)がいる。その昔ドレスデンのシュターツカペレで活躍したフルーティストだ。といっても録音は極めて少なく、私が知ったのも、妻が持っていたバレエダンサーの写真集に収められていたCDをたまたま聴いたからだった。

オトマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン、ドビュッシー作曲『牧神の午後への前奏曲』の録音にソリストとして名前が載っていた。そのフルートの音色が独特なのだ。深くて気品のある響きと言うのだろうか。聴く人が聴いたら「ちりめんヴィブラート」と言って嫌うかもしれないが、とにかく私は好きだ。昔のドイツのフルーティストは自分の役割をよくわきまえていると感じることが多い。それは、フルートがすっかり引っ込んでしまっているという意味ではない。むしろその存在感は非常に大きい。しかし、なんと言ったらいいか誠実さが滲み出ていて、そこに気品が発生している。その気品があるからこそ他の音楽家をリードする正当性を持ち、尚且つ成功している、と私は思う。

彼の演奏を聴くことができるのは、私の知る限り同楽団の1962年の録音までである。私はなぜかその年までの同コンビの録音が好きだ。マーラー作曲『交響曲第一番』、ストラヴィンスキー作曲『春の祭典』なども名演として知られている。同コンビの黄金時代と言われるその後のモーツァルト録音の年代になるとオーケストラの色が完全に変わってしまうのだが、それがあまり好みではなかった。

因みに、ドレスデンは私にとっての憧れの街である。数年前に妻と一度訪れたが、今でもまだ音楽の奇跡が起きそうな、そんな街である。

フリッツ・ルッカー



 
 
 

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